2018年6月21日木曜日

初、麦味噌の会

こんな事やりたいなーとずっと思っていたことの1つに「発酵ワークショップ」というのがあります。味噌だとか、濁酒だとか、お醤油だとか。
なんといっても、日本のさ(酒)、し(塩)、す(酢)、せ(醤油)、そ(味噌)、5大調味料のうち4つは発酵ベース、しかもその中の3つが麹菌がベースになっています。日本の食文化は稲に宿る麹菌が日本に生息しなかったら成り立ち得なかったといっても、全く大袈裟ではない話です。
日本が誇る麹菌の素晴らしさを体感してもらいながら、健康維持に少しでもお役に立てればいいなーと。漠然と考えていました。

でも、まあ、日々起こるいろんなアレコレ、ワンコのお世話、畑のお世話だのに毎日の時間がキュウキュウと縮められ、いや、ワークショップの構成練るの大変だし、だの、プレゼン資料作るにもPower Pointってすごい基本機能しか使ったことないし、だの、せっかくだからランチで実際に発酵食を口にしていただきたいけど、メニュー考えるの大変そうだなーとか。まあ、言い訳というものはいろいろ底なしにでてくるものでして😓

が、ありがたいお友達が背中を押してくれました。
「麦みそ作ってみたい」と。

今年に入ってから、麹の学校で、師匠の丁寧な指導と惜しげもない情報提供を元に、麹造りに明け暮れていた私。安定的に2kg程度の製麹ならパニックなしにこなせる自信もつき、機材もそろってきていたので、大きな風呂敷拡げて、二つ返事でお引き受けしました😌

それが2ヶ月くらい前かなぁ。まだまだ余裕。ととりあえず麦麹を準備して、そのまま時間の経つこと1ヶ月。

麦麹の製麹@1ヶ月前

そろそろ準備にかかるかぁと、新たに麦麹を製麹し、またたく間に2週間。

麦麹の製麹@2週間前

出麹後、枯らしてます


あ、4人分の大豆、茹でておかないとなぁと1.5kgの大豆を茹でたのが10日前(麹歩合が高く、少な目の大豆でも4人分だとかなりの量になるということにこの時点で初めて気づく私)。なんとか茹で終わった大豆を冷凍庫に。
そろそろ火がついてきましたね。10日間で、プレゼン資料、メニュー構築&下ごしらえ間に合うのか😨
ギリで時間に追われないと始められない自分の性格が恨めしい…

あと1週間を切ったところで、知識のまとめと最終リサーチを開始。漬物系のキムチ、ザワークラウト、白菜の塩麴漬などの準備を開始。

が、ここで問題が…(これも他でもない、また自分の性格に起因するものですね、ハイ)  プレゼン資料にしても、メニューにしても、取捨選択ができないんですねー。あれも伝えたい、これも伝えたい、あれも食べていただきたい、これも食べていただきたい。頭に浮かんだものはすべて採用っていうか、捨てられない😅


てなことで、出来上がってみればプレゼンのページ数は30枚。様々な機関での研究結果、統計結果を切った貼ったして、アニメーションやトランジションを入れてみたりして、ま、スキルアップもでき、自分の勉強にもなったしで、そこそこ満足。
メニューも実はお出しできなかったものも(鯖の味噌漬けとか、チキンの甘酒漬焼きとか)ま、次回以降で(あるとすれば)考えついたメニューは使えるからいっか。

そして、前日の晩、できあがったプレゼンをラップトップに入れ、テレビのモニターと接続しました。で、このために買った、レーザーポインター付きのリモコンを操作してみたところ、レーザーがテレビのモニターでは反射して映らないことが発覚😱!
ポインターってなくてもいいようなものですが、やっぱりお話するにはとっても心強いツール。
で、急遽、ラップトップをプロジェクターにつなぎ、再生を壁に移して、オー繋がった~😂と安堵したのは、時すでに、みなさんお見えになる1時間ほど前!

いやぁ、ハラハラドキドキの準備編。
でも、本番は楽しかった~😊

第1部:麦味噌を仕込もう
第2部:味噌についてもっと知ろう
第3部:お待ちかねの発酵ランチ

の3部構成。

① 味噌玉作ります

② 容器に投げ入れます

③ ぎゅうぎゅう押して空気を抜いて、表面をならします。
Kさん、さすが踊りのお師匠だけあって、演じさせれば超一流、お見事😁

④ 塩蓋をして熟成させます。
今回は海藻からできた和紙を蓋に使っていただきました。

もう、第1部のレシピの説明を開始するやいなや、みなさんの手が挙がる、挙がる、質問の嵐、笑。
大豆の解凍が遅れて冷っとしましたが(なにしろ大量だったので、アイスピックでの分解が必要、さらに温め直しの鍋にも1度に入りきらず、またも冷や汗)、そこは気心知れた参加者の皆さま、温かく見守っていただき、事なきを得ました。


壁に写したパワーポイントファイル

皆さん真剣



第2部でも質問がいっぱい。私も資料作成中に、味噌の素晴らしさを再認識。いやぁ~、大豆、麹、塩と水という限りなくシンプルな食材から、これだけの高機能食品を作り上げた日本人の優秀さに改めて感服した次第です。


味噌仕込み時期別食べ比べ。10ヶ月、6ヶ月、1ヶ月
漬物4種 & セロリみそ炒め

発酵食品じゃないけど、焼きナスどうしても食べていただきたかった

酵素玄米、お味噌汁、焼きナスのたいたん、イワシのへしこ煮(糠煮)
実は、我が家の親方の出勤前に塩麴漬のサーモンを薄造りにしてもらいました😅
濁酒で乾杯
身の程わきまえず「しぼったまんま」に瓶詰

ずんだもち、甘酒と甜菜糖で甘味付け


第3部では、今私が最もはまる発酵食品「濁酒」をみなさんに試飲していただきました。今回は、濁酒を寺田本家さんの「しぼったまんま」の瓶にいれてみました(ハイ、身の程知らずです)
私自身まだまだ腕を上げなければなのですが、「濁酒つくってみたい」とか「みりん作ってみたい」とか、初級・中級編の構成にしたら?だのいろいろアドバイスいただいて、感謝感謝。
いや~かなり重い腰を上げて今回、初の「麦味噌の会」開催にこぎつけてほんとよかったな~とみなさんが帰られてからしみじみ感激にひたる私でありました。


みなさんお帰りになった後に、昨秋仕込んだSloe Gin で一人くつろがせていただきました😝


何事もチャレンジしてみないと見えないものってありますねー、で見えてきたものに対処することでさらに前に進める。これからも、この道がんばろうっと




1 件のコメント:

  1. 最高においしくて、ためになりました!また是非企画したら喜ばれること請け合い。

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